大分県日田市

OKUHITA

OKUHITAスノーピーク奥日田
キャンプフィールド

林業のまちの地域資源を
野遊びでリデザイン

大分県最西部に位置する日田市は、
かつて天領として栄えた背景から
歴史・文化的な魅力が注目されることが多いが、
水郷として知られる豊かな自然資源も特徴のひとつ。

現在、同市南部「奥日田」エリアの
アウトドア観光の魅力の掘り起こしが進んでおり、
2018年にはスノーピークと包括連携協定を締結し、自然観光地としてのブランドを確かなものへと磨いている。

既存回収 宿泊利用者数3.3倍 施設収入6.5倍

経緯

Background

日田市所有のキャンプ場
旧椿ヶ鼻ハイランドパークの
改修を目指して。

2012年8月の社長講演をきっかけに、日田市所有のキャンプ場「旧椿ヶ鼻ハイランドパーク」の改修コンサルティングをスノーピークが受託。

スノーピークは実際のキャンパーのみなさま、また地元の有志のみなさまと連携して、モニタリングキャンプ(実証実験)を実施し、改めて同施設/環境の魅力と課題の顕在化を行った。またそれらの実証実験を経て、現状のニーズに合わせたソフト&ハードの改修提案を報告書にて提出。机上の空論ではなく、リアルな空間、リアルな声、リアルなコミュニケーションから導くスノーピークならではのコンサルティングは、ここから始まった。

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Plannning

時代のニーズを
掴みきれなかった既存施設を
アップデート提案。

スノーピークが新たなフィルターとなり、過小評価されていた林業のまちの風景を切り取ってリデザイン。中規模施設改修を含むリニュアルモデルを提案した。

日田市はその提案書をもとに同拠点の改修工事を3ヶ年計画で実施決定。同時に指定管理者の公募をはじめた。現在のスノーピーク奥日田の指定管理者運営については、この公募にスノーピークが手をあげたことがきっかけ。施設改修が、民間 による運営参画の可能性を高めた好例。そして2015年4月からスノーピークが指定管理事業者として同地での運営を始めた。

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Product

日田市の伝統産業
日田下駄との
コラボ商品を製品化。

林業由来の地域資源である日田杉を使った地域の伝統産業、日田下駄とのコラボ商品を製品化。平均年間1,000足以上の生産を5年継続。国内直営店に加え、世界4カ国の直営店で取り扱い、現地だけではない地方創生を実現した。​

ここで重要なポイントは、行政施設の民間委託運営によるメリットを行政のコスト削減と履き違えないこと。指定管理施設を通じた地域の魅力向上を目的(メリット)とし、それに相応しい運営者を誘致すること。攻める官民連携を目指す拠点開発を重要視してサポートしている。

下駄 下駄

Report

地域が培った魅力は
既にある。

スノーピークのコンサルティングの基幹となる考え方は、地域に既にある「魅力的な自然や文化」を最重要コンテンツとすること。つまり不自然な装飾を行わないこと。

日田市への施設改修コンサルでは「何を引くか」にウエイトを置き、魅力を引き出すコンサルティングを行った。老朽化した遊具の撤廃、1年に1度しか使われない駐車場のフィールド化、また施設の魅力である景色にアクセスしやすい導線を確保する施設改修、管理工数・コスト減の目的とキャンパーのニーズに沿ってサニタリー棟の小規模化を提案し、立地が持つ自然の魅力を最大化する為の改修提案に配慮した。

名称
スノーピーク奥日田キャンプフィールド​
所在地
〒877-0212  大分県日田市前津江町大野64-1
サイト数
84サイト(オート電源56/フリー28)
施設
  • 管理棟兼店舗
  • 倉庫兼サニタリー棟
  • サニタリー棟×4棟
  • 屋外ピロティ
  • 屋外ピロティ便所​